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児山祐斗 投手 #61

中日の山本昌タイプ。将来はヤクルトの看板選手に

 



「石川さんのように信頼される投手になって、チームの優勝に貢献したい」。ドラフト5位左腕の児山(こやま)祐斗(岡山・関西高)はそう力強く宣言した。身長182センチ、体重83キロ。最速142キロの伸びのある直球が魅力の長身左腕で、2012年秋の明治神宮大会で準優勝した。最大のセールスポイントは球持ちの良さと変化球の制球力。伸びしろもあり、将来性を感じさせる。

 鳥原公二チーフスカウトは「球持ちの良さは天性のもの。意外に早い時期に一軍に上がるんじゃないかな。非常に楽しみなピッチャー。必ず成功する」と活躍に太鼓判を押す。担当の岡林洋一スカウトも「タイプとしては中日山本昌投手という印象。1、2年は二軍で力をためて、将来はヤクルトの看板選手になってほしい。手先も器用だし、息の長い選手に」と大きな期待を寄せた。だが、当の本人は「1、2年目は体力作りの時期とも言われますが、うかうかしてはいられない。早く一軍でプレーできるように頑張りたい」とプロとしての自覚も十分だ。高校の先輩の上田剛史とも電話連絡を取り、心構えなどのアドバイスも受けたという。

 背番号は61に決まった。現役時代に速球派左腕として鳴らした石井弘寿二軍投手コーチの指導を受けながら、1日も早い一軍昇格を目指す。「石井さんのプレーを見たことはないのですが、すごいピッチャーだったと聞いています。偉大な先輩の番号に恥じない投手に、そして超えられるようになりたいです」と気合。ファンの大歓声を受け、神宮のマウンドに上がる日を想像しながら「たくさんのすごい打者と対戦できるのが楽しみ。不安はない」と言い切った。
オーロラビジョン

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