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ユーキリス内野手・新たなチャレンジに挑む大物助っ人

 



 日本球界でプレーすることは1つの「挑戦」だという。レッドソックス時代の07年には主軸として世界一にも輝いたケビン・ユーキリスが、楽天に入団した。通算本塁打は150本。輝かしい実績を持ちながら「自分の人生の中で新しいものにチャレンジすることは常々やってきたこと。日本に来るという決断も自分の中でのチャレンジ」と言い切った。

 メジャーでは08年のシーズン29本を最多に、06年から7年連続で2ケタ本塁打をマーク。2年目を迎えるA.ジョーンズとの「メジャー584発コンビ」への期待は大きいが、本来の持ち味は長打ではない。「バランスが取れた打者であるべきだと思っている。常にチームの勝利に貢献できる打者になりたい」と献身的な打撃でアピールしていく。

 昨年は腰の手術でシーズン終盤を棒に振り、不安も残るが、ここまでのオープン戦では一塁の守備にも就き、難なくこなしている。「指名打者は、AJ(ジョーンズ)に任せる。状態は100パーセントではないけど、腰も問題なくプレーできているよ」と強調した。

 家族の存在もプレーを後押しする。ユーキリスが来日したのは、キャンプインから1週間が経過した2月7日だった。家族との時間を過ごすことが理由だった。3月上旬には妻と2人の子どもも来日した。「シーズンを通して一緒にいることになる」と愛する家族とともに日本での成功をつかむ。

 昨季はA.ジョーンズとコンビを組んだマギーが、日本一への力となった。星野監督は「五番を打ってもらわないと困る」と力を込める。立派に蓄えたヒゲがトレードマークの大物助っ人が、楽天打線のカギを握る。
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