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井口資仁内野手・最高のスタートを切る最年長

 



 今季も開幕からスタートダッシュを決めるべく、体を鍛え上げた自負がある。昨季は23本塁打、83打点でチーム2冠に輝いた井口資仁は「何とかチームが優勝できるように」と熱心にバットを振ってきた。

 ロッテに移籍して1年目だった2009年以来、毎年春には高打率を残してきた。11年と13年の5月には月間MVPにも選ばれている。その要因を「自主トレから追い込んでいるので体のキレが夏場まで持つ」と自己分析する。

 ただ、疲れの出てくる夏以降に思うようにバットが出なくなることもあったため、昨季は本格的に専属トレーナーをつけて体のケアに努めた。さらにオフから肩甲骨の可動域を広げるトレーニングに取り組んだ結果、日米通算2000安打を達成した昨年は月ごとの成績で、4〜7月の打率がいずれも3割を超えた。

 今季も昨季で得た経験を生かしつつ、シーズンに備える。キャンプでも全体練習後に約40分間のフリー打撃で体をいじめ抜く日もあった。12月に40歳となるとは思えない若さが際立つ。「40歳になって何ができるかトライしたい。若いやつに負けたくない気持ちがある」

 実戦でも2月23日の広島との練習試合(コザしんきん)では福井の速球を完璧にとらえて中越えソロ。3月9日の西武戦(QVCマリン)でも2打席連続安打と、好球必打を貫く姿に仕上がりの良さがうかがえた。

 2季目を迎える伊東監督の信頼は厚く、今季も三番に座る。「いろんな投手がいる。体は出来ているので脳と体と相手投手の球を一致させて」とその期待に応える準備は整っている。
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