豪快な打撃でチームをスタートダッシュに導けるか。
トニ・ブランコは四番として打線をけん引する。過去には月間MVPを昨年の3・4月と2012年の5月に受賞した。昨季、首位打者と打点王に輝いたドミニカ共和国出身の大砲。「チームに貢献することを考えている。自分よりもチームのためにやりたい」。強い決意を胸にシーズンに挑む。
12年の5月は9本塁打、23打点、打率.333をマーク。13年は4月7日の
ヤクルト戦(神宮)で1試合3本塁打を放ち、4月は球団新記録となる月間14本塁打と打ちまくった。今季もシーズンを占う序盤戦でバットが火を吹くか。
ペナントレースに向けて着々と調整を進めた。宜野湾キャンプ初日には中畑監督のノックを受け軽快な動きを見せた。フリー打撃でも豪快なサク越えを次々と披露。オープン戦に入ってもペースは落ちなかった。3月2日の
中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)では1号アーチ。勢いは止まらず4日の
オリックス戦(京セラドーム)でもオープン戦2試合連続本塁打を記録した。「暑いときより、寒いときの方が成績を残せる」と胸を張った。
好調を維持していたが15日の
阪神戦(横浜)は背中の張りを訴えて欠場。ただシーズンを見据えて大事を取っての措置だった。18日の
広島戦(横浜)では復帰し再び元気な姿を見せた。
大型補強で戦力を整え、悲願のクライマックスシリーズ、優勝を目指して戦う今季。もちろん個人としても三冠王獲得を視野に入れている。「横浜スタジアムは小さいのでうまく(本塁打を)打ちます。自己ベストを更新できれば」と言葉に力を込めた。