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鈴木大地内野手・気持ちで引っ張る若きリーダー

 



 弱冠、24歳。新たなリーダーに指名された3年目・鈴木大地にとって、大きな挑戦の1年になりそうだ。「やりがいをすごく感じますね。主将にしか経験できないことはたくさんあるはずですし。ただ正直、責任は重い。あまり意識し過ぎないようにと考えています。チームには素晴らしい先輩がたくさんいる。皆さんの力を借りつつ、自分は元気を出して必死にプレーすることで主将の役割を果たしたい」

 今年2月1日、石垣島キャンプの初日に伊東監督から新主将に指名された。昨季はチームで唯一、全144試合に出場し、ベストナインにも輝いた。とはいえ、まだ3年目の24歳。異例の大抜てきの理由を指揮官は「気持ちを前に出す数少ない選手。これからさらに成長していってほしいからね」と説明した。チームを背負うにはまだ経験が浅いことは承知の上。それでも、幹部候補生として育てていくために、あえてリーダーとして経験を積ませたいというのが指揮官の親心だった。鈴木も「監督は“元気を出してやれよ!”ということで指名してくれたんだと思うんです」と話す。

 開幕前日の全体練習。鈴木のユニフォームの胸には「C」マークが入っていた。オープン戦では打撃で結果が出せずに苦しんだというが「秋に優勝して、監督やコーチ、先輩の皆さんに“キャプテンをやらせていただいて、ありがとうございました”と言いたい」。3年目の目標はフルイニング出場と、ベストナイン&ゴールデングラブ賞のダブル受賞だ。「とにかく必死でやる。それだけです。経験の浅い自分にはそれしかないので」。グラウンドでの若さ溢れるキャプテンシーに期待だ。
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