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森岡良介内野手・新背番号に秘めた思い

 



 3年ぶりに主将を置かないことになった。小川監督は、「誰が、という役割を決めずに、みんながチームのことを考えていくことが大事」とその狙いを語る。「這い上がれ」というスローガンの下、キャプテンという役割も全員が担う、そんな気概を持ってプレーすることを望んでいる。

 その中で、キャンプ、オープン戦を通じてひときわ大きな声でチームを盛り上げている選手がいる。新選手会長となった森岡良介だ。「自分は背中で見せるタイプではない。選手会長だからといって、自分の形を変えるのではなく、とにかく自分ができることを精いっぱいやっていきたい」と語るとおり、オープン戦では守備の際の投手への声掛けや、ベンチからも大きな声を出す姿が目立った。

 確固たるレギュラーポジションが約束されているわけではない森岡だが、声を出してチームを引っ張る姿に、小川監督やチームメートも一目置いている。新たに背番号「10」を着けることになった今シーズン。「ずっと若い番号が着けられるようにと思って頑張ってきたから本当にうれしい。この背番号が似合うような活躍をしたい」と人一倍練習に励んでいる。

 オープン戦では出場機会が十分に得られなかったが、「キャンプでは質も量も満足できる練習ができた」と語り、「とにかくアピールしなければいけないし、ベンチの中でも常に試合をイメージして取り組めている」とレギュラー獲りに燃える。「試合に出ていない選手も全員が準備をして取り組むことができれば、必ず結果は出てくる」

 森岡自身が持つ「這い上がる強い気持ち」を徐々に浸透させ、チームを勝利へと導く。
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