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梅野隆太郎捕手・積極性を前面に

 



 待望の正捕手候補が誕生した。ドラフト4位で、捕手の梅野隆太郎が開幕デビューを果たすなど、一軍にしがみついている。「ゲームに出場させてもらっていることに感謝して、これから結果がついてくるよう努力していかなくてはと思っています」

 3月28日、巨人との開幕戦(東京ドーム)は、7回に代打出場して先発・菅野に左飛に打ち取られた。阪神の新人捕手の開幕戦出場は69年の田淵幸一氏以来、45年ぶりの快挙だった。「プロ野球選手として実感が湧きました」と声を上ずらせた。

 同30日の開幕3戦目には、巨人先発・大竹のシュートを振って三遊間を破るヒットを放った。プロ4打席目の初安打に「大学のときからプロに入りたいと思っていました。これでスタートというか、1歩踏み出せたかなと思います」と表情を緩めた。

 福岡工大城東高から福岡大を経てプロ入り。通算本塁打は高校25本、大学28本で、ここ数年の新人では珍しいスラッガータイプ。沖縄キャンプも離脱せず、オープン戦で広島ルーキーの大瀬良から左中間二塁打を放つなど、実力で勝ち取った一軍切符だった。「いい結果が出ればいいし、悪いときでも切り替えてやっていきたいです。自分が出せるものを出していきたいです」

 開幕から出場しながらゲームの中でフォーメーションなどベンチで指導されるシーンも見受けられた。チーム状況によっては、今後は先発マスクの機会も増えてきそうだ。

 打てる正捕手候補として大きな期待をかけられる梅野は「積極性をアピールしていきたいです」と前を向き、新戦力の働きを見せる。
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