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岡本篤志投手・楽しむ気持ちを思い出して、マウンドへ

 



 7月19日に増田が登録を抹消されたことで、主にセットアッパーとしての重責を託されているのが岡本篤志だ。“勝利の方程式”の中の1人として、自ずと出番も増えている。接戦が続き、リリーフ陣がフル回転する中、ワンポイント起用も含め、6連投、7連投も厭わず腕を振っている。

 開幕こそ一軍で迎えたが、4月28日に抹消。二軍での再調整の日々が続いたが、その甲斐あり、7月9日に再登録されてからは「ボールのキレが全然違う。コントロールも含め、すべてのキレが良くなっている」(清川投手コーチ)と首脳陣から高い評価を受けている。自身は「日々同じ練習を、一生懸命取り組んできただけ」と語るが、あえて変化を挙げるなら「楽しんでやっていること」だという。「最初のころは、自分の調子も良くなくて楽しめなかった。でも、本来(野球は)好きでやっていること。その気持ちを忘れていたかなあと思って」。こうした気持ちの変化が、自然と体を動かし、それが現在のコンディションに、そして球のキレや力強さにつながっているのだと自身はとらえる。実際、「うまくいっているときは、自然と楽しめている」。

 8月12日のオリックス戦(西武ドーム)では先発の牧田、中継ぎの武隈のあとを受けて8回途中にマウンドに上がり、相手の得点につながる2安打を許したが、「楽しむ意識は持てているし、調子自体は悪くない」と前を向く。

 反攻の夏を迎え、引き続き、ブルペン陣はフル稼働となる。いかに失点を食い止め、接戦をものにできるか。いかにそれを楽しむ気持ちを持って挑めるか。経験豊富なブルペン・リーダーが自ら実践して、その姿を見せる。
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