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坂本勇人内野手・節目の記録続々もまだ26歳

 



 今季も144試合に出場し、5年連続で全試合出場となった。坂本勇人は攻守でチームの要としてグラウンドに立ち、リーグの3連覇に大きく貢献した。体の強さに加え「しっかりとコンディションを整えて試合に出られるようにしたい」と日ごろから、常に体調を気遣ってきた結果だ。

 悔やまれるのは、5月1日のヤクルト戦(東京ドーム)。首痛で先発を外れ、6回に代走で出場した。その後、守備に就くことはなくそのまま交代したため、試合数にはカウントされるが、野球規則の10.23「連続記録の規定」により、連続出場とはならなかった。連続試合出場が歴代26位の662で止まったが、坂本は「スタメンで出られる状態ではなかったので」とサバサバと言った。

 高卒2年目から定着し負担の大きい遊撃手で試合に出続ける。鉄人は今季、いくつもの節目の記録にたどり着いた。5月20日の西武戦(西武ドーム)では通算1000安打に到達。25歳5カ月での達成は榎本喜八(毎日)の24歳9カ月、土井正博(近鉄)の25歳4カ月に次ぎ、豊田泰光(西鉄)、イチロー(オリックス)に並ぶ歴代3位タイの年少記録だった。「大きなケガをしなかった結果」と喜びは控えめで「1500、2000本を狙っていけるよう頑張る」と前を向いた。9月24日の中日戦(ナゴヤドーム)では通算1000試合に出場。「トレーナーの方などに感謝したい。今後も1試合1試合積み重ねていきたい」と気持ちを新たにした。

 チームへの貢献度は大きいが「大したことをできなかった」と自らに厳しい。「(ポストシーズンに)向かって頑張りたい」と2年ぶりの日本一を見据える。
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