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友永翔太外野手・ルーキーが猛アピール

 



 巨人・大田と東海大相模高で同級生だったルーキーが、DeNAが誇るWクローザーを撃破した。

 ドラフト3位入団の友永翔太。2月15日に行われたDeNAとの練習試合(北谷)に「九番・右翼」でスタメン出場すると、三上、国吉のダブル抑え候補を打ち砕く4打数2安打1打点1得点の活躍。外野定位置奪取へのアピールに大成功した。

 弾丸ライナーが右中間を真っ二つに割った。8回二死二塁。国吉の速球をフルスイングすると打球が転々とする間に二塁を蹴り、悠々のタイムリー三塁打だ。

「前の打者の送りバントで自分に回ってきた。相手は一軍選手ですし『打ったらアピールになるな』と。ファーストストライクを振れたのがよかったと思います」

 これだけではない。先頭打者で迎えた7回。昨季65試合に登板しリーグ日本人最多の21セーブを挙げた三上から、ワンバウンドで右翼フェンスを襲う二塁打を放った。

 国吉は昨季のセットアッパーで、三上は昨季の抑え。今季は2人で抑えのポジションを争っている。それだけに両投手は友永との対戦を悔やんだ。

 三上は「練習し始めたボールを打たれただけです」とぶぜんとした表情。国吉は「打席の雰囲気もありましたし、抑えたかった。これから(一軍に)出てくる選手だと思いますし、警戒します」とまで話した。

 竜の外野の定位置争いはシ烈だ。和田、大島に、平田、藤井、松井佑ら多士済々。そんな中で、ルーキーが張り上げた大きな『ちょっと待ったコール』は、首脳陣の心に響いたに違いない。
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