今季から新たなチームで戦うことを選んだ助っ人が着々と開幕へ調整を進めている。ホセ・ロペスは巨人からDeNAへ移籍。昨季は134試合の出場ながら打率.243に終わった。巻き返しを期すシーズンへ向けて「チームをクライマックスシリーズ(CS)に進出させるのが目標」と力強く意気込みを語った。

　キャンプから順調に調整を続けた。ブランコに代わる一塁手として寄せられる期待は大きい。早出練習にも精力的に励む姿が際立った。練習試合、オープン戦と実戦でも好調な打撃を披露。特に走者を置いた場面ではきっちりと走者をかえす勝負強さは高い評価を受けている。シーズンでは四番の筒香の後を打つ五番として起用される見込みだが、十分に役割を果たしてくれそうだ。キャンプ終盤には「本当に今はいい状態。心配していない」と自信たっぷりに話したほどだった。「あとで思わずサインしてと言っちゃおうかな」とおどけながら喜んだ中畑監督は「いい準備ができている証拠。結果を見せてくれてうれしい」と賛辞を惜しまなかった。

　3月27日の開幕戦ではいきなり古巣の巨人と対戦するが「巨人にいたのは過去のこと」とまったく意に介さなかった。昨季は22本塁打と長打力を発揮した。残念ながら契約は更新されなかったが、今では新しいチームのために自らの仕事に集中する構えだ。

　2013年に打率.303と好結果を残しながら悔しさも味わった1年を終えて新天地で躍動できるか。「ボールをしっかりとらえることを心掛けている。今、行っている調整も間違っていないと感じていますし、この状態を続けていきたい」と言葉に力を込めた。