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小関翔太捕手・「第2捕手」からの脱皮へ

 



 故障者続出で苦境の最中にある楽天。キャプテンの嶋基宏も左ろっ骨の骨折で戦線離脱。正捕手不在の戦いを余儀なくされている中、その代役を務めているのが6年目、23歳の小関翔太だ。リーグ戦再開以降、すべての試合でスタメン出場(6月30日時点)。投手陣を懸命にリードしている。

 リーグ戦再開前、嶋から「頑張れよ」と短く激励された小関。「代役が務まるとは思っていない。自分のできることをしっかりやるしかない」と覚悟を口にした。6月20日のロッテ戦(QVCマリン)では2安打を放ち2度生還。守っても6投手をリードし、2失点に抑えた。普段は手厳しい大久保博元監督も「まだまだだけど、リードはいいものを持っている」と目を細めた。

 失敗はもちろんある。6月23日のオリックス戦(郡山)では、1点を追う5回一死一、三塁でセーフティースクイズを失敗。最悪の併殺となり指揮官も「あそこがポイントだった」と指摘する痛いミスとなった。それでも翌24日の同戦では一時は同点となるタイムリー。「昨日のミスを取り返したいと思っていた」と失敗を引きずらずに食らいつく姿勢を見せた。

 指揮官は「年俸だって1000万円ももらってないんだろ。そりゃ失敗もするよ。それよりも、それを今後に生かしてもらわないと、使っている意味はない」と話す。嶋の不在は、もちろん痛手には違いない。だが、現在の苦境がチーム力の底上げにつながることを期待した。

 嶋の復帰までは、まだ時間を要する。小関自身も「毎日が勉強。今はすごく貴重な経験をさせてもらっている」と目の色を変える。チームに欠かせない存在へ、小関の挑戦は続く。
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