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香月良太投手・ゲームを締め直す謙虚な右腕

 



 7月1日の広島戦(東京ドーム)で1失点を喫したが、それまでは8試合連続で無失点を続けていた。香月良太は「たまたまです」と謙虚に話すが、その存在感は高まってきている。

 昨季は41試合に登板した。好投を重ね、結果を残すことで、ポジションを確立していった。ただ、巨人投手陣は層が厚く、競争が激しい。実績を残しても、今季の開幕は二軍で迎えた。それでも「去年は去年。そのことは考えていない。メンタル面は全然、大丈夫だった。呼ばれたときにいつでもいけるように準備をしていた」と状態を高い位置でキープすることだけに心を配った。ようやく好機が訪れ、一軍に昇格したのは5月16日だった。

 ブルペンでは宮國や高木京らとともに、先発投手のアクシデントなどに備え、早い段階から肩を作っていく。「いついくか分からないので」と中盤以降も、試合展開を読みながら、何度も投球練習を行う。表にはなかなか出ないが、負担は大きい役割だ。ただ、本人は意に介せず「出たところで抑えられるように」と淡々とこなしている。今季初登板となった5月27日の西武戦(東京ドーム)では3対5の8回から登板。左右の変化を軸にする投球スタイルで2回を完璧に抑えた。その後もワンポイントを含め、さまざまな局面でマウンドに立ち、崩れかけている試合を締め直していった。

 ここまで結果を残しているが、「全然、足りない」と貪欲に言う。その心の内には、常に危機感を抱いている。二軍には、出番を待つ多くの投手が控えている。「(余裕は)まったくないです。一回、やられたら終わりなので」と表情は自然と引き締まった。
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週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

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