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巨人 内海哲也投手・33歳、ゼロからサバイバルに参戦

 



 今季はわずか2勝に終わった。内海哲也は「成績は最悪というか、ありえない数字」と自らを厳しく責めた。昨年も7勝9敗に終わっただけに、巻き返しの思いは自然と強くなる。

 今季はオフからハイペースで調整を続けていたが、誤算の始まりは故障だった。オープン戦で左腕の炎症で戦線を離脱し、開幕一軍を逃す。6月5日のソフトバンク戦で今季初登板を果たすも、4回途中5失点で降板し、再び長い二軍調整が続いた。夏場に一軍に戻り、8月12日に今季初勝利を挙げるも、その後も足をつるなど、なかなか本来の投球ができなかった。来季に向け「1年間、戦える体を作ることが第一の条件。1年間、一軍にいれば、成績はついてくる」と反省を踏まえて言った。

 今季は左肩の状態に悩まされただけに、オフはまずは肩を休めることから始まった。秋季キャンプでもノースローで、「100%で投球ができる状態を作っていくことが目標」と、とにかく下半身を鍛えてきた。年が明けてからは、毎年恒例のグアムには行かず、沖縄で自主トレーニングを行う予定。常夏のグアムではなく、程よい暖かさの沖縄で、これまでよりも走り込みの量、質を求めていく考えだ。「走らないと僕の体は出来ていかない。そこは変えずに、体と向き合いながらやっていかないといけない」と33歳は表情を引き締める。

 高橋新監督からは投手陣のキーマンの1人に挙げられている。本人も、その自覚を十分に持っている。「2ケタは絶対に勝たないといけない。2月のキャンプでアピールして、先発の枠を勝ち取らないといけない。サバイバルを勝ち抜く」と覚悟を口にした。
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