週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

西武 外崎修汰内野手・1年目の経験を糧に正遊撃手へ

 



「死ぬ気でレギュラーを取りにいきたい」。プロ2年目の2016年へ、早くも思いをたぎらせるのは外崎修汰だ。狙うは当然、空席の遊撃だ。15年、出場43試合中34試合で遊撃に就き、経験を積んで得た収穫は多い。だが、「長い期間チャンスをもらっていたのに、期待に応えることができなかった」と本人が振り返るとおり、レギュラーを奪取すべきタイミングとチャンスは十分にあったにもかかわらず、取り切れなかった無念も大きい。

 7月8日のオリックス戦(西武プリンス)でプロデビューを果たすと初打席初安打をマーク。初先発出場となった25日の日本ハム戦(同)では初本塁打も飛び出した。その日から8月31日の楽天戦(コボスタ宮城)まで、1試合を除くすべての試合でスタメン起用が続いたが、8月は打率.189、守備でも失点に絡む致命的なミスが続くなど精彩を欠き出場機会が激減。絶好のチャンスをふいにした。

 それでも、シーズン終了まで一軍に身を置いて学んだことは多い。中でも「スピードの違い」を痛感。投手の球、打者のスイング、走者の足などはもちろん、特に本人が苦戦したのが打球処理時における打球の速さ。さらに捕球から送球までの動作、判断スピードの差。二軍では養えない部分を、目・体・感覚に覚え込ませることができた。

 一方、イースタンで盗塁王受賞、一軍でも7盗塁を記録し、走塁が通用する自信もつけた。「来年は、25〜30盗塁が目標」。そのためには出塁率も重要なカギを握る。「打率も悪かったし、三振も多かった。任されるとしたら下位打線でつなぎ役だと思うので、しつこい打撃ができるようにしたい」。課題と求められる役割への理解は十分だ。2016年を飛躍の年にしてみせる。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング