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楽天 福田将儀外野手・激しさ増すレギュラー争いを勝ち抜くために

 



 プロ2年目に年男を迎える福田将儀は、厳しいレギュラー争いに意欲を燃やしている。2015年のルーキーイヤーはいきなり開幕一軍入りして、開幕2戦目だった3月28日の日本ハム戦(札幌ドーム)には「二番・右翼」でプロ初スタメンを果たした。だがシーズンを通して満足な結果までは残せず、「来季の目標は、一軍で1年間試合に出続けること」と力を込めた。

 初めて戦ったプロのシーズンを終えて、見えてきた課題は明確だ。5月には一番打者に定着して、レギュラーの座をつかみかけた。5月21日の日本ハム戦(コボスタ宮城)で、待望のプロ初本塁打をマーク。持ち味の俊足を武器に脚光を浴びたが、夏場に向かうにつれて成績を落とし、6月末には二軍落ちとなった。「交流戦あたりから思うようなスイングができなかった。試合中に疲れを感じることもあった。1年間戦える体力が一番足りないところだと思う」と振り返った。

 シーズン終盤の8月末に再昇格したが、守備固めや代走要員がほとんどだった。それでも「一軍の緊張感あふれる環境でプレーすることは、すごく勉強になるし、いい経験だとあらためて感じた」と、一軍でプレーすることが何よりの糧になると再認識した。

 16年はドラフト1位のオコエも加わり、一軍での生き残りも激しさを増す。15年は67試合で打率.216、1本塁打、12打点、5盗塁にとどまり、いずれも納得のいく数字ではない。「(特に5盗塁は)寂しいですね。でも、1年間やってみて『こうすればしっかりスタートが切れる』という感覚をつかめた」と、16年は経験を生かしてステップアップだ。
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