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中日 遠藤一星内野手・飛躍の2年目へ

 



 通用することは証明した。あとはそれを1年間続けられるかどうか。プロ2年目の遠藤一星の課題は、一にも二にも壊れない体作りにある。「オフの間から1年間プレーできるように鍛えています。今年こそ離脱したくないですからね」

 支配下選手9人が入団した昨年の新人にあって、唯一といっていい収穫が遠藤。中大、東京ガスを経て入団したドラフト7位ルーキーは6月に昇格すると、一番や三番などで出場して41試合で打率.271、4本塁打、14打点の成績を残した。

 だが、初昇格が6月と遅れたのも、8月に離脱したのも、故障が原因だ。4月には二軍戦で右手首に死球を受けて骨折。8月下旬には右肩を亜脱臼して離脱した。問題は死球による骨折よりも右肩だ。遠藤にとって大きな課題が守備の送球面。7月からは遊撃でのスタメン出場が増えたことで守備機会も増えた。その中で無理に投げるケースもあったのだろう。毎日のように試合が続くプロ生活、約2カ月の出場で右肩が悲鳴を上げたと考えるのが妥当だ。

「遠藤には故障しない体、故障しない投げ方をしてほしいと思っている」と谷繁監督は説明する。やはり、打撃と走力は魅力。しかも昨年限りで引退した井端が巨人に移籍以降、遊撃のレギュラーが固定できていない状況だけに遊撃が固定されればチーム力は上がる。昨年のオープン戦で1度は外野手転向が検討されながら再び遊撃に戻ったのも、チームの期待の大きさからだった。

「とにかく課題は守備なので、しっかり練習して故障しない体を作りたい」。遠藤が1年間フルで出場できることになれば中日のチーム成績も上がっているはずだ。
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