週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

日本ハム/レアード内野手・本格覚醒の予感漂う長距離砲

 



 ミステリアスな大砲にさらに覚醒の予感が漂う。ブランドン・レアード。来日1年目の昨季はチーム最多の34本塁打をマーク。主砲の中田をしのぐアーチを量産した。打率は.231と低調ながらも、勝負強い打撃で殊勲打を連発。明るいキャラクターで、ファンのハートをわしづかみにした。今季も三塁を任されることが濃厚だが、今オフに吉報をつかんだ。

 アメリカへ帰国後、来日前から婚約していたラナさんと挙式した。日本での1年目の挑戦を終えた直後、11月に男としてのケジメをつけた。「フィアンセのサポートがやっぱり癒やしになっているし、励みになっているよ」昨季の異国での挑戦を、何度も来日して支えてきたのがラナさん。慣れない環境の中で、心の寄りどころだった。日本で選手としての足場を固め、大きな決断をした。

 収穫と課題もいっぱいの1年目を終え、発奮必至の環境は整った。今季も打線のスパイスになる存在として期待されている。野手は昨季とメンバー編成は大きく変わらず、変化が見込まれるのは若手が台頭するかどうか。現有戦力で勝負する中で、レアードはただ1人の助っ人野手。外国人は投手を2人補強も野手は見送った。レアードが背負う使命は大きくなった。

 今季も昨季同様に、下位打線を担うことになりそう。他球団にとっては、脅威の存在になる。研究もされるだけに、真価が問われるシーズン。「何とか優勝できるように貢献したいと思っている。できる限りのことは、やっていきたい」と誓う。ラナさんも日本での生活を、全力でサポートすると誓っている。より強い絆で結ばれた二人三脚での挑戦。さらに爆発するための土台はできた。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング