プロ3年目のシーズンを転機にしたい。先発ローテーション入りを狙う左腕の
岩貞祐太が、バージョンアップして春季キャンプに突入した。
春季キャンプで一軍メンバー入り。岩貞は「倍以上にやらないといけない。自分だけの人生でなくなったので気合が入ります」と目の色を変えている。
生涯の伴侶は山形県出身の一般女性で、横浜商大3年からの付き合いを実らせた。左ヒジを痛めたとき、勝てない日々を支えてくれたのも夫人だった。
1年目の14年は6試合に先発して1勝、昨季は5試合1勝と、2シーズンで通算2勝、防御率4.50にとどまった。伸び悩む岩貞のテーマは「ストレートの精度を上げること」になる
昨オフに派遣された台湾ウインター・リーグでは、自己最速149キロを計測。5試合に登板して2勝0敗、防御率0.53でMVPに輝いて自信をつけた。
体重移動、バランスを崩してしまうフォーム改良に秋季キャンプから取り組んできた。また年明けは同じ左腕で実績のある能見からアドバイスを受けるなど積極性が目立っている。
まずは一軍に定着することだろうが、香田投手コーチが「ボール1つひとつは良くなっている」というように周囲の評価は高まっている。
昨シーズンまでは制球を乱して自分の投球を見失うケースが目立った。だが今季こそはキャンプ、オープン戦での実戦で変身したニュー岩貞を見せたい。
質の高い真っすぐを身につければ左の強みもあって先発入りも十分ありうる。岩貞は「ここから結果を残していきたい」と必死にアピールを続ける。