谷繁監督が指揮官専任となった
中日で、シ烈なレギュラー争いを制したいのが
赤田龍一郎だ。
「生まれたときは感動しました。小さいのに爪とか生えていて、驚きました。もっと頑張らなければいけないと感じました」
昨年末の12月19日。妻が産気づいた。付き添っていた赤田は予定の入っていた野球教室の遅刻を決意した。出産の現場を知ったことで、命の大切さを痛感。守るべき家族が増えたことでやる気は増した。第一子となる2968グラムの娘を凛花(りんか)と命名した。
ポスト谷繁争いはシ烈を極める。松井雅、杉山、桂が基本線。ここに、社会人No.1捕手の呼び声高いトヨタ自動車の木下がドラフト3位で入団した。ライバルたちの間に何とか割って入り、自らのポジションを高めたい。
球団のお膝元、名古屋市出身。高校こそ、静岡学園高へ野球留学したものの、大学は愛知大。生まれたときから生粋のドラゴンズファンとして育った。
過去3年間の出場試合数は1試合、2試合、1試合と計4試合。「まだまだ開幕一軍なんて言える立場ではないんですけど、キャッチャーとして成長したいです」
課題はスローイング。得意の打撃を磨きながら首脳陣にアピールしたい。
何としてもクリアしたい目標もある。大先輩の名球会員・岩瀬は大学の同門。大学同級生の祖父江とは2014年5月にバッテリーを組んだ。一軍で岩瀬のボールを受けるのは入団以来、抱いている夢プランなのだ。「家族のために頑張ります」
レギュラーへの階段を一歩一歩、上がっていく。