群雄割拠の開幕投手争いだが、K・ジョンソンが頭ひとつ抜けている。抜群の安定感、マツダ
広島との相性。2015年シーズンに残した14勝7敗、防御率1.85の成績。外国人という点だけ除けば、大本命に異論はない。
「広島を第2の故郷と感じています。昨年はCSを逃し、悔しい思いをした。今季はよりチームに貢献できるように、一生懸命やっていきたいです」ジョンソン自身もシーズンに向けて高いモチベーションでキャンプに入った。
2年目のジンクスをはじき飛ばす。年俸は推定1億5000万円と昨季からほぼ倍増。オフには婚約者と結婚式を挙げ、ハネムーンに出かけた。守るべき存在が増え、トレーニングにも力が入った。オフはテーマを「すべての成績で15年を超える」ことに設定。前田が抜け、ぽっかり空いた約200イニング、15勝の穴。ジョンソン自身も数字を伸ばすことでカバーしようとしている。首脳陣も「やってくれないと困る存在」と期待を寄せている。
開幕戦の相手・
DeNAとは昨季2勝2敗、防御率3.33。マツダ広島との相性が抜群なだけに、対戦成績を鑑みても任せる価値はある。ただし、ほかにも開幕投手候補はいる。41歳のシーズンを迎える黒田、3年目の大瀬良だ。ともに先発ローテーションを軸として回っていく存在。大瀬良は「去年は寮でテレビを見ていた。真っさらなマウンドに立ってみたい」と意欲を見せる。黒田は「こだわりはもうほとんどない。逆に若い選手がどんどん立候補してやるくらいじゃないと」と若手の台頭に期待を寄せる。いずれにしても今季を占うのは投手陣。熱い争いから目が離せない。