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ロッテ 伊東勤監督・キャンプは順調に消化

 



 伊東勤監督は「チームが生まれ変わる時期。熾烈な競争があるので楽しみ」と話す。今江が楽天へFA移籍し、クルーズは巨人へ。野手はその2人の穴を埋めるのが急務だ。

 大きな新戦力は韓国で昨季48本塁打を放ったナバーロだった。オープン戦でも2試合連続本塁打を放ち計5打数4安打3打点と大暴れ。しかし、2月21日に那覇空港で拳銃の実包1発を所持したとして銃刀法違反で現行犯逮捕された。「主軸で二塁」という監督の構想は崩れた。

 そこで期待が懸かるのが若手内野手。石垣島キャンプでは中村、三木には二塁、遊撃、三塁、鈴木にも二塁、遊撃を守らせた。さらに、ドラフト1位の平沢が遊撃争いに加わった。指揮官は「中村は今年期待している選手。三木もパワー不足かと思ったけど、良くなった。平沢効果です」と目を細めた。3年目の三木、2年目の中村が定位置を奪おうとしている。

 投手陣は涌井、石川、大嶺祐、スタンリッジが先発ローテに入り、残る2枠をチェン・グァンユウ、二木、古谷、イ・デウン、唐川らが争う。「先発として十分やれる」と、期待を寄せるのが二木。3年目の右腕が抜てきされる可能性もある。中継ぎは香月良、松永、益田、大谷、内、抑えは西野と救援陣は層が厚い。「先発に勝ちがつくような試合をしたい」と勝ちパターンの確立を目指す。

 キャンプ前にレギュラーが確定していたのは清田と角中の2人だけ。野手は目の色を変えて競争を展開し、投手陣も順調な仕上がりを見せた。伊東監督は「キャンプで底上げができた。あとは優勝できたら100点」とシーズンを見据えている。
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