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DeNA ラミレス監督・「凡事徹底」をテーマに底上げを図る

 



 ラミレス監督はセンターラインの強化を最優先事項に掲げる。練習試合やオープン戦ではさまざまな選手を起用し、各ポジションでの競争をあおっている。

 捕手は最終クールまでに黒羽根が二軍に落ち、高城、嶺井、新人の戸柱の3人が争う。2月20日に行われた巨人とのオープン戦初戦に先発マスクをかぶったのは戸柱だった。21日のネクセン戦では高城が先発し、二盗を3度阻止してアピールした。捕球技術と強肩を正捕手の条件に掲げるラミレス監督はベンチからサインを出すなど、配球や打撃は二の次としている。

「正捕手を決めたいけど、決められなければ2人や3人でいくかもしれない。いい競争をしてほしい」と決め手に欠く悩ましい現状もある。

 二塁手は飛雄馬、山下、柴田らで争い、二軍で調整する石川の回復を待つ。遊撃手は倉本、柴田、白崎が候補だ。二遊間もまずは守備力を優先し、定位置を決める方針。中堅手はレギュラーの梶谷が守備練習でフェンスにぶつかり、左脇腹を痛めて一軍キャンプを離脱。開幕には間に合う見込みだが、指揮官は不測の事態に備えて中堅に関根や荒波を試す。それに伴い当初三塁での起用を見込んでいたロマックを右翼で起用するなど、試行錯誤を続けている。

 先発陣は「(開幕投手の)山口以外はポジション争いをしてもらっている状況」とし、井納、久保康、モスコーソに加え、新助っ人のペトリック、砂田、石田、今永、三嶋らで争う。

 ラミレス監督は「優勝したいのであればミスは許されない。守備に重点を置いて、キャンプを締めたい。いい形で横浜に戻りたい」と話し、「凡事徹底」をテーマに掲げている。
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