積極的な打撃と攻撃的な走塁で、首脳陣に強い印象を残している。2年目の
福田将儀は、2月に行われた実戦10試合で30打数11安打。打率.367と課題のバットでも結果を残した。
「連日、オコエが騒がれていますけど、自分は自分の長所を出して、一軍に必死についていきたい」
持ち味の守備と走塁を加え、激戦の外野手争いの中で存在感を示している。
ルーキーイヤーの経験が生きている。昨季は開幕一軍に残ったものの、打撃で結果を残せなかった。67試合で打率.216と低迷。原因を探るため、オフは徹底的に映像で研究した。
「自分の映像を相当、見ました。立ち遅れて、あわてて打ちにいく感じがあった」
反省を踏まえ、始動を早め「投手が足を上げるときに、こっちも足を上げる感じ」でボールを待つ形をつくった。立ち遅れが減り、見事に結果につなげている。
ルール変更も追い風になっている。2月21日の
中日戦(北谷)。8回2死一塁から、左翼線への打球で一気に本塁へ突入した。昨季までならクロスプレーのタイミングも、コリジョンルールの導入で完全な追いタッチとなりセーフ。
「あれは僕の持ち味。こういう機会は増えると思う。ブロックがないのは大きいですね」
ブロックを意識する必要がなくなり、スピードを存分に発揮できている。
今季の外野手争いは多士済々。松井稼を筆頭に新外国人ゴームズ、牧田、聖澤、枡田、岡島、オコエに
ウィーラーまで絡む大混戦となっている。それでも、梨田監督は「昨年、プロを経験して開花している。守備と走塁は定評もあるし」と高く評価した。2年連続の開幕一軍、そして初の開幕スタメンへ、最後まで全力で走り抜ける。