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西武 浅村栄斗内野手・自分らしさを発揮すれば自ずと達成される通算100本塁打

 



 通算100本塁打まで、あと28と迫っている浅村栄斗。タイプ的に、いわゆる“ホームラン打者”ではないため、その記録について聞いても「まったく興味ないですね」と一笑に付す。だが、「トリプル3を狙える選手」だと、打撃コーチ時代から田邊監督が太鼓判を押し続けている逸材。さらに、浅村本人も理想の選手像には常々「トリプル3」を挙げており、その実現へ向けて不断の努力を重ねている。ポテンシャルどおりの結果を出せば、今季中に通算100本塁打達成は十分可能と言えるだろう。

 ただ、今季の目標には本塁打は含まれていない。「今年はとにかく率と打点を意識したい」と言うのは、昨季の反省があるからだ。

「昨年はある程度、本塁打も狙おうと思ってシーズンに入ったのですが、それで成績がガタンと落ちた。その“大ケガ”だけは絶対にしたくないので、まずしっかりと率を意識して、あとは勝手に本塁打になればいいかなという感じですね」

 打率.317、27本塁打、110打点と自己最高成績を残した2013年が、まさにその感覚だったと話す。「あのときも最初から本塁打を狙うことはなかったです。打席で思いどおりの自分のスイングができて、しっかりと打球が上がって、結果、本塁打という感覚。本当に、1打席1打席の積み重ねでした」

 だからこそ、今季も『しっかりと自分のスイングをする』ことにこだわり、1打席1打席ヒットを目指していく。

「スイングのキレと、自分のタイミングで、ポイントにしっかりと呼び込んで打つ。そこさえできれば、絶対に打てる」

 早くも8年目。主力としての責任感も、自信も、当然ある。浅村らしささえ発揮できれば、自ずと記録は達成されているだろう。
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