週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

日本ハム 大野奨太捕手・主将&選手会長として再出発

 



 選手会長の大野奨太が主将の大役も背負ってペナント奪回へと挑む。国内FA権を取得したが、昨季終了後に行使することなく残留を決断。2年契約を結んで他球団移籍という選択肢を捨てた。チームへの強い愛着と責任感。栗山監督らがその心意気と人間性を買ってリーダーに指名した。

 状況次第では二面性も併せ持つことになりそうなチームで、舵取り役になる。近年、急激に若返りが進んでいる中で大野は8年目の29歳にして位置付けは中堅。若さゆえ好転すれば爆発的な勢いが期待できる反面、歯車が狂えば失速をする危険性もあるメンバー構成。うまく士気を維持しながら高め、チーム全員が進む方向を一致させていくのが役割だ。

 覚悟を決め、誓っていることがある。球団からのFA交渉時にもらった熱い残留要請メッセージに応えたい。その思いは1つ。

「戦力として『必要な人材』だと言っていただいた。恩返ししない男はいない」

 昨年は右ヒジ痛で開幕に間に合わずに74試合出場に終わっただけに、自分自身に対してリベンジする決意も強くしている。

 強力投手陣を誘導するためのキーマンという要職も担う。開幕直前で、近藤が捕手を一時的に断念することが決定。大野が正妻として扇の要を務めることになった。背番号も「2」から「27」へと変更。

「正捕手が背負うことが多い番号というイメージ」とモチベーションもさらに高まった。Vロードへの夢先案内人になる。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング