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巨人 内海哲也投手・そのときを待つ

 



 高橋新監督は就任当初から投手陣の軸として、菅野とともに内海哲也の名前を挙げてきた。ただ、その左腕はオープン戦で不振が続き、シーズン開幕を二軍で迎えている。

 ここ2年、故障もあって不本意な成績に終わり、雪辱の思いは強かった。若手中心の昨秋キャンプにも参加し、オフの自主トレーニングの行き先も毎年恒例のグアムから暑過ぎない沖縄に替え、走り込みを増やしてきた。2011、12年と2年連続最多勝に輝くなど実績は申し分ないが、先発ローテーションの枠を争う競争に加わる立場。

「信頼を得られるようにしたい」と勝ち抜く覚悟を示していた。

 実戦に入り、当初は結果を残していたが、徐々に歯車が狂っていく。3月10日の阪神戦では4回で10安打6失点。ただ、この日は真っすぐの精度は悪くはなく「(調整の)段階を踏んでいる」と暗さはなかった。ただ、続く16日のヤクルト戦でも4回途中8失点と打ち込まれた。甘く入ったところを痛打され「投げ終わったばかりで分からないが、打者と勝負できていないというのはあった」と声を落とした。開幕前に二軍へ落ちることが決まった。

 まだ、シーズンは始まったばかりで、ベテランの力が必要になる時は必ず来る。今は二軍戦で調子を上げ、声が掛かるのを待っている。4月8日のイースタン・リーグのDeNA戦では7回無失点。

「このまま、やっていければ」と気持ちを入れ直している。
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