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ロッテ 二木康太投手・3度目の正直からさらなる飛躍へ

 



 4月12日。ロッテの3年目・二木康太がプロ初勝利をマークした。楽天戦(QVCマリン)で9回133球を投げ、8安打1失点でプロ初完投のおまけつき。20歳の右腕は「チームの勝ちにつながったのがうれしい。ウイニングボールは実家に送る。両親も喜ぶと思う」と、あどけなさの残る笑顔を振りまいた。

 昨季まで通算登板は救援での1試合のみ。187センチの長身から投げ下ろす直球を武器に、今春キャンプから先発としてアピールを続け、開幕ローテーションの座を勝ち取った。プロ初先発の3月30日の楽天戦(QVCマリン)は5回持たず3失点でプロ初黒星を喫した。中5日で先発した4月5日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)も3回1/3を3失点で降板。3度目の先発マウンドは「ダメならファームという思いがあった」と言う。

 味方打線の援護を受け7対0で9回に入り、プロ初完封も見えたが、一死一、三塁から中犠飛で1失点。それでも「外野フライで最高のアウトの取り方だったと思う」と二木。完封より、ブルペンの救援陣を休ませるために完投したかった。

 2勝目を狙った4月20日のソフトバンク戦(QVCマリン)。強力打線を5回までパーフェクトに抑えた。しかし、6回に3失点。8回3失点で2敗目となった。20歳の右腕にとって、1球1球すべてが次につながる経験になる。「新人王&10勝」という大きな目標が現実味を帯びてきた。
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