ドラフト1位ルーキーの桜井が右ヒジの違和感で戦線を離脱し、代役として先発の機会が巡ってきた。4月7日の
阪神戦(東京ドーム)、プロ3年目で20歳の
平良拳太郎がプロ初先発した。
「思ったよりも緊張しなかった。普通どおり」と度胸の良さを見せる。1回は先頭の高山に中前打を許すも、後続を抑えた。ヘイグ、福留の三、四番からは連続三振も奪った。スリークオーターからキレのいい速球を投げ込み、3回まで1安打無失点。今季のテーマは「インコースに強い球を投げる」ことで、3回までは言葉どおりに計4三振を奪った。暗転したのは4回。一死から四球を与えて福留に2ランを浴び、さらに二死後にも2四球が絡んで2点を加えられた。結局、3回2/3を4失点で降板した。
ただ、プロ初登板を終えた右腕への首脳陣の評価は高かった。高橋監督は「良かった点のほうが多かった。次に期待ですね」と表情を緩め、村田ヘッドコーチも「夢のある投手」と将来性に太鼓判を押した。
一軍の強打者との対戦を終え「変化球でカウントが取れなくて、少し、投げるところがなくなってしまった」と平良は反省し、課題に挙げた。登板翌日の8日に出場選手登録を外れ、4月20日のイースタン・リーグの
ヤクルト戦(戸田)では早速、3安打に抑えて完封勝利。大舞台での経験を糧にして成長を続け、再び訪れる一軍登板機会を待っている。