「第6の助っ人」の
ラファエル・ドリスがジャパニーズ・ドリームを夢見ている。カブスに在籍した当時、チームメートだった
藤川球児と会話を交わしたことを契機に、日本の野球に強い興味をもった。
「本当に日本でプレーするのを楽しみにしていた。タイガースの仲間ともできるだけ日本語で話ができるようになりたいから」
ドリスは異国の環境になじむため、積極的に日本語マスターにチャレンジを続けている。陽気なドミニカンで早くもチームに溶け込んでいる様子だ。
チームは投手が
メッセンジャー、
マテオ、野手は
マウロ・ゴメス、ヘイグの外国人体制で開幕。しかし、ヘイグに打撃上昇の兆しが見えず、福原が不調で二軍降格となったことから、ドリスに出番が回ってきた。
初登板は4月19日の
ヤクルト戦(甲子園)。中継ぎ強化で一軍昇格を果たした右腕は、9回に登板。山田、
バレンティン、
雄平を三者凡退に仕留める。翌20日同カードも8回を無失点、抑えのマテオとのリレー試運転となった。
ドリス自身は「代表的な打者を強いボールで抑えたい」と160キロ超のストレートを武器にするという。まだ日の目を見ていないが、剛球とフォークがミックスされた投球が安定してくれば大きな戦力になる。
開幕からカード2回り目に入ったチームは、早くも投手再編でメスを入れた。ここからドリス-マテオの勝利の方程式が固まれば、上位浮上も見えてくる。