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オリックス 平野佳寿投手・次なる節目に向けて

 



 偉業達成の瞬間、珍しく大きなガッツポーズをつくって喜びをあらわにした。4月24日のロッテ戦(QVCマリン)で、プロ野球史上27人目となる通算100セーブに到達。100ホールドとのダブル達成は武田久(日本ハム)、藤川球児(阪神)に次ぐ3人目だ。「すごい先輩方の記録に並べてうれしい」と、試合後のヒーローインタビューでは表情を崩した。

 不振で二軍落ちした新外国人のコーディエに代わって、今季も守護神の座に返り咲いた。4月23日のロッテ戦(QVCマリン)で、自身の暴投でサヨナラ負けを喫するまで9試合連続で救援に成功するなど、抜群の安定感を誇り、福良監督も「今年の平野は非常にいい」と絶賛している。

 2010年から5年連続で60試合以上に登板し、14年には最多セーブのタイトルも獲得した。毎試合1点もやれない厳しい場面での登板が続くが、マウンドで考えていることは「興奮状態ではあるけど、毎日一人ひとり抑えてやろう、と。それだけです」と話す。オンとオフをうまく切り替え、ここまで生き抜いてきた。

 京産大から「大学No.1右腕」の鳴り物入りで、06年にオリックスに入団した。しかし、先発としては思うような結果を残せず、10年に中継ぎに転向。「必死にやってきた」と、ここまでの道のりを振り返る。次に目指すのはプロ野球史上95人目となる「500試合登板」。平野が一番こだわりを持つ試合数に関する記録だ。今シーズン中の達成を目指し、マウンドに上がり続ける。
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