今季、前年王者の新守護神はオンドルセクだ。4月26日時点で9試合で4セーブ、防御率0.00と期待どおりの働きを見せている。
「アグレッシブにいくこと。それはセットアッパーのときと変わらない。常に意識しているのは3人で抑えること」
昨季は主に“8回の男”として72試合に登板。実績を買われ、マイナー時代の2009年以来の抑えを任された。
昨季、41セーブを挙げたバーネットがメジャー・リーグに移籍するため退団。偉大な右腕の“後釜”としての重圧はかかるが、「まずは(先頭打者で)アウトを取って自分を落ち着かせることが必要」と謙虚に、冷静に自分を見つめている。何か分からないことがあれば、今でも仲良しのバーネットとメールなどで意見交換。「お互い、どうなるか気になっているよ」と励まし合っている。
抑えは試合を締める重要なポジション。相手を「圧倒」することも必要になってくる。昨季は70回1/3で62奪三振だったが、今季は8回1/3で11奪三振。150キロ超の直球を軸に、イニング数を上回る奪三振を誇る。
「昨年も(シーズンの)後のほうになって三振は増えたからね。今年はキャンプから早めに段階を上げたことで、そうなっているのかもしれない」
クローザーとしての自覚が、進化の要因だ。
高津投手コーチは「何とかローガン(オンドルセク)までつなげれば、勝機は見えてくる」と信頼を寄せる。
連覇を狙うチームの最終回に、203センチの背番号58がそびえ立つ。