週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

ヤクルト 雄平外野手・強力打線の中心で巻き返しを図る

 



 久しぶりの感覚だった。5月7日の阪神戦(甲子園)。3点リードの3回無死二塁、雄平は藤川のスライダーをバックスクリーンにたたき込んだ。23試合ぶりの2号2ランは、ライナーでの弾丸アーチ。「藤川さんから打ててうれしい。風が強かったけど、ライナーだったので入ってくれた。これで気持ちがラクに?正直それはありますね」と胸をなで下ろした。

 前日6日の同カードでは、34試合目にして初めてスタメンを外れていた。相手の先発は左腕の岩貞だった。今季は右投手に打率.298に対し、左投手には.241(11日現在)。真中監督は「今年は全然左投手を打っていない。いろいろ考えないといけない」と決断していた。

 それでも、背番号41への期待は高い。前を打つ三番・山田、四番・バレンティンが絶好調。当然、後の五番を打つことが多い雄平には重圧がかかってくる。今季は得点圏打率.333、20打点(同日現在)の成績を残しているが、「五番を打たせてもらっている以上、もう少しホームランを打ちたい」と満足していない。14年には23本塁打をマークしており、「(24本は)難しいと思うけど、理想ではある」と意欲を見せる。

 ここまでの雄平について、杉村チーフ打撃コーチは「少し体の開きが早い?それはあるだろうな。最近は内容も悪かった。中軸打者なわけだし、もう少しやれると思う」と見ている。もちろん、本人も分かっている。

「この打線だと前にランナーがいることが多い。まだまだこれから。しっかりやっていきたい」

 強力打線の中心として、ここから巻き返す。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング