「
メヒアさまさまだな」とは4月24日
楽天戦(
西武プリンス)後の田邊監督の一言だ。自身初の3打席連続本塁打の偉業を遂げた助っ人へ向けた最高の労いの言葉だった。だが、この試合だけではない。今季、メヒアの一打で勝利が決まったゲームは17勝中5試合にも上り(5月20日現在)、チームトップと、まさに「さまさま」だ。
特に、4月の好調ぶりは目覚ましかった。開幕から5試合連続安打でスタートすると、第2号本塁打が出た16日の
オリックス戦(ほっと神戸)からは量産体制に入り、4月だけで10号をカウントした。打撃面全体でも3、4月で35安打、28打点はリーグトップ。これらの成績が評価され、3・4月度において、自身初の月間MVPを受賞した。
好調の要因を尋ねても、返ってくる言葉は来日当初の2年前から変わらない。
「1日1日を全力でやっているだけ」
ただ、その中でも、今季は「しっかりと集中して打席に立てている」と本人は話す。コンディション調整に苦労した昨季とは違い、キャンプ時にベストコンディションを合わせた今季は、余計なことを考えず、相手投手との勝負だけに没頭できている。
また、「打てないときはコーチが支えてくれる」というコーチ陣へのリスペクトもまた、成功の秘訣だ。
「今日良くても、明日急に悪くなることもある」
野球の怖さを重々心得ているからこそ、常に謙虚であり、真摯に取り組み続ける。この先も、ますますチームに勝利をもたらしてくれるだろう。