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オリックス 西野真弘内野手・チームを勢いづけるリードオフマン

 



 安打製造機がエンジン全開だ。4月を終えた時点での打率は2割台後半だったが、5月に入り一番に定着するとともに3割へ。そして現在はリーグ打率10傑の上位に名を連ね、いよいよ首位打者を争える位置まで打率を上げてきている。身長167センチと超小兵の西野真弘だが、今のチームには欠かせない大きな存在だ。

 最も印象的だったのが5月8日のロッテ戦(QVCマリン)。1回に中前打を放つと、左前打を2本、もう1本中前打を挟み、最後は右翼線に二塁打と見事に左右に打ち分けた。自身の野球人生でも覚えがないという1試合5安打に「結果が出ているからこそ、それが自信になって、おのずと状態が上がっている。毎回5本は打てないけど、今後にはつながりますね」と話した。一番打者として常に心がけていることは「チャンスメーク」。その結果、多くの安打が生まれている。西野がリードオフマンになってから、チームの状態も上向きだ。

 ルーキーイヤーの昨季は、7月まで57試合に出場して打率.304、出塁率も.370をマークし、新人王の筆頭候補に挙げられていた。しかし、右手首を骨折したため、残りのシーズンを棒に振った。

「去年は悔しかった。だからこそ今年は簡単には離脱したくない」と強い決意を持って今シーズンに挑んでいる。端正なマスクで女性人気も高く、昨オフに行ったトークショーでは約500人のファンを集めた。実力、人気ともにこれからのオリックスを背負って立つ選手となる。
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