得意の交流戦で、打線を引っ張る姿に期待したい。開幕から主に五番に座る
角中勝也は、「嫌なイメージはないですね」とセ・リーグ6球団との戦いを楽しみにしている。今季も5月26日時点の打率ランキングで首位に位置する好打者だが、交流戦における実績は格別のものがある。2012年は12球団トップの打率.349をマークすると、リーグが再開しても勢いは衰えず、打率.312で初の首位打者に輝いた。昨季の交流戦も.427で秋山(
西武)、柳田(
ソフトバンク)と最後までトップを争い、14年も9位にランクインしている。
交流戦で打ちまくる理由を明確に語った。
「パ・リーグは真っすぐで押してくる投手が多いけど、セ・リーグはそういう投手は少ない。変化球が好きな自分にとってはありがたい」
ボールになる変化球でもヒットゾーンに運んでしまうバットコントロールを備える角中にとって、力を発揮する好条件ということ。初対戦の投手でも「持っている球種が分かれば苦ではない」と頼もしい限りだ。
最近は6年連続でパ・リーグが勝ち越している上、昨季は上位5位までを占めたパが交流戦トータルで61勝44敗3分けとセを圧倒した。それだけに「ほかのチームもなかなか負けないから、ウチも負けられない。最低でも貯金をつくらないと」と気を抜けない戦いだ。ペナントレースの分かれ目となる可能性のある18試合。「目先の1勝じゃないけど、1戦1戦やっていくしかない」と表情を引き締めた。