新外国人選手で主に四番を任されていた期待のギャレットが、交流戦を前に打撃不振のため出場選手登録を外れた。代わって一軍に昇格したのがレスリー・アンダーソンだった。「チームの勝利に貢献したい」と自然と気持ちがこもる。

　勝負強い打撃が光る左打者は巨人で3年目を迎えた。今季は春季キャンプ中に左ヒジの手術を受け、出遅れた。実戦に復帰したのは5月19日の二軍戦で、22日にはフューチャーズの試合に出場。わずか実戦2試合で24日に一軍合流した。調整は決して十分とは言えないが「チームが必要としてくれて、呼ばれたわけだから、2試合しか出ていない、というのは関係ない。呼ばれたからには勝利に貢献したい」と口調も熱を帯びる。

　チームは慢性的な得点力不足にあえいでいる。さらに、開幕から阿部も不在。強力なパ・リーグ投手陣と対する交流戦では、間違いなくキーマンの1人となる。

　一軍復帰初日の24日の広島戦(マツダ広島)では、即、先発して1安打。翌25日も2安打1打点と、順調な滑り出しを見せた。「日々、状態を上げていかないといけない。試合に出られれば、タイミングを自分のものとしていきたい」と意欲的に語った。

　来日当初からのハングリーさは今も変わらない。「長い期間(リハビリで)我慢してきた。野球ができる状態に戻れたことを感謝したい」。たまったうっぷんをここから晴らしていく。