大和が相変わらず非凡なプレーを見せつけている。内外野のどちらかで好守をみせるタイプは存在するが、その両方で評価が高いのは珍しい。
交流戦後、初のファインプレーは6月28日の
DeNA戦(甲子園)の8回表、松本の一、二塁間へのゴロを体ごと食い止めて、追撃を許さなかった。
甲子園は内野手を育てる球場といわれる。大和が「甲子園は難しい」というように、天然芝と土、風向きなど、すべてを計算しつくす必要があるからだ。
前半戦では5月21日
広島戦(甲子園)でも、4回表一死一塁、小窪のライトに抜けそうなゴロをダイビングキャッチして二封。広島・菊池との競演でスタンドを沸かせている。
本人が「毎日アピールに必死になっている。どこを守っても、まずはゲームに出ないといけないから」という。
今シーズンも内外野兼用。もともとプロ入りは遊撃手だった。外野手登録された14年はゴールデン・グラブ賞を受賞するなど、守備力が大きく評価されるようになった。
5月11日の
巨人戦(甲子園)でコリジョンルールによるリプレー検証で判定がアウトからセーフに覆ったのも、裏返せば中堅手の大和からの正確なホーム送球が、微妙なプレーを生んだといえる。
大和も「あれで無理だったら考え直さないといけない」と振り返りながら、「チームの勝利に貢献できるプレーをしたい」とさらに高い技術を求めていく。