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中日 堂上直倫内野手・遊撃手問題に決着つける

 



 守備の要、遊撃を任されているのが10年目の堂上直倫だ。井端(現巨人コーチ)が2013年オフにチームを去ってから3シーズン目。右往左往した遊撃争いに終止符を打った。

 堅実なプレーの積み重ねで投手陣の信頼も得た。6月28日の巨人戦(東京ドーム)もそう。先発・大野が今季初完封で沸いたゲーム。その中で背番号63の守備が輝いた。1点リードの2回二死一塁。實松の放った、二遊間を抜けそうな当たりに飛び込んでキャッチ。一塁へ送球してアウトをもぎ取った。

 ただのワンプレー。されどワンプレー。打球は二塁ベースより右の一塁方向へ。抜けていても不思議ではなかった。チームは4連敗中。大野で連敗を止めるためにも、何としても目の前の1つのアウトに執着する必要があった。アウトになった直後、大野は堂上とハイタッチ。「ナイスプレー」と声を掛けた。大野も「いつもいいプレーをしてくれます。ショートにいると安心して投げられます」と語る。

 堂上自身も「投げる球種によって守備位置を少し変えたり、グラウンドの中で起こっていることを広く見られるようになってきたと思います」と話す。

 首脳陣の信頼も厚い。井端が抜けた後はエルナンデスや遠藤を起用。だが、決め手に欠けた。谷繁監督は「直倫がいるとゲーム全体が落ち着く」と賛辞を贈る。「守備でリズムを作りたい」と堂上。竜の遊撃に鎮座する。
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