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ヤクルト 平井諒投手・完全復活への序章

 



 平井諒が貴重な中継ぎとして一軍に定着している。育成右腕は6月に支配下登録され、6月15日のソフトバンク戦(神宮)で3年ぶりに一軍復帰した。

「僕は実績もない。ドラフト上位でもない。甲子園も出ていない。そんな選手を7年も面倒を見てもらって、球団に感謝しています。また一軍に上がりたい、このままでは終われないという気持ちで頑張ってきました」

 2010年、愛媛・帝京五高からドラフト4位で入団。150キロを超える快速球を武器に12年に一軍初登板を果たすと、22試合に登板した。右肩に痛みが発症したのは翌13年。4月14日の巨人戦を最後に離脱し、7月にクリーニング手術を受けた。

 以降は一軍登板機会がなく、14、15年はイースタン・リーグでも1試合の登板。昨年12月に育成選手として再契約した。後がない中で結果を出し、再び背番号67に。久々に一軍復帰すると9試合連続無失点を記録。6月30日の広島戦(マツダ広島)では今季最長の2回を無失点に封じ、白星に貢献。真中監督から「平井の好投に尽きる」と絶賛された。

 その後は勝ちパターンの一角に昇格したが、7月12日の阪神戦(長野)で3失点。逆転負けを喫した。

「プレッシャーがかかる場面で結果を出せずに悔しい。シーズンを通して投げ切れる人は、調子が悪いときに踏ん張れる。メンタルが強くなるにも経験が大事」と完全復活を目指す。
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