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広島 西川龍馬内野手・総合力で勝負

 



 スーパーサブにとどまるつもりはない。西川龍馬は虎視眈々と出場機会を狙い、少ないチャンスで結果を残している。7月21日時点で36試合に出場。33打数9安打で打率.273をマークしている。スタメンはわずか3試合。特にエルドレッドが離脱して三塁手のルナが昇格してからは守備固めや代走からの出場がほとんど。だが打席が回ってくれば勝負強い打撃を発揮している。4月11日に一軍登録を抹消されたが、5月3日に再昇格後は一軍で汗を流している。

「走攻守で高いレベルのものを見せてくれている」

 緒方監督をはじめとする首脳陣の評価は高い。春先はバットが出ず、ファーストストライクを見逃す場面が散見されたが、それを反省してから打撃は上向き。積極打法で好球必打が目立つようになった。マツダ広島の試合日に行われる早出練習では常連組。攻撃陣が軒並み好調のため出番は限られるが、時折出向く親子ゲームでは快音を響かせている。「総合力で勝負していく」と話すとおり、センスの高さは折り紙つきだ。

「目立ちたい。先頭打者本塁打ですね。出るからには賞を取りたい」と宣言していたフレッシュオールスターでは打てなかったが「そんなもんです」とけろり。若々しいプレースタイルとは反対の、どこか脱力系な性格も魅力の1つだろう。チームにもすっかりとけ込んだ。ブレーク中の鈴木と同い年。狙うはレギュラーだけだ。
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