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オリックス 吉田凌投手・同世代からの刺激を力に

 



 昨夏の甲子園、小笠原(中日)との2枚看板で聖地を沸かせ、東海大相模高を全国制覇に導いたことは記憶に新しい。チームメートだった小笠原は、まだプロ初勝利こそないものの、一軍の舞台で何度も先発。甲子園の準決勝で対戦したオコエも、楽天で一軍の戦力として試合に出場している。同じとき、同じ舞台で汗を流した吉田凌はどうしているのだろうか。その答えは二軍が本拠地とする神戸サブにあった。

 舞台を灼熱の甲子園から神戸に変えて、奮闘の日々を過ごしている。7月27日時点でファームでは7試合に登板して0勝1敗、防御率は6.41。数字には表れていないが、手応えは感じている。

「プロに入ってから何年も先のことを考えるようになった。高校は1年ごとだったけど、プロでは30代の方とかとも一緒にやっているので。お風呂にゆっくり入ったり、ストレッチを継続して行うようになりました」

 これまでは1年に1度はケガしていたというが、プロ入り後は故障なく順調にやってきた。適応能力が高く、ゆくゆくは中継ぎとして育成される可能性もある。

 今でもライバルの存在が支えになっている。「親友」と呼ぶ小笠原とは、頻繁に連絡を取り合い、情報交換をする仲。さらに現在のチームメートには昨夏の甲子園の決勝で戦った佐藤世もいる。刺激を受けるにはこの上ない環境だ。早期の一軍デビューを目指し、今夏、神奈川大会の準々決勝で敗れた母校の分も地道に努力を重ねていく。
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