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阪神 島本浩也投手・実質2年目で感じている手応え

 



 一軍初年度の登板数をクリアしたのは島本浩也だ。今シーズンは終盤まで一軍に生き残っている。昨季18試合(0勝0敗1ホールド)を超えて現在も中継ぎの役割をこなしている。

「安定したピッチングで、しっかり結果をだしていきたいです。もっともっと信頼してもらえるピッチャーにならないといけないと思っています」

 2011年育成ドラフト2位で阪神入り。支配下登録されたのは4年後の14年11月のオフで、15年初めて一軍を経験。実質2年目の今シーズンは戦力として見分けられる年でもあった。

 島本のプロ初勝利は印象的でもあった。7月24日広島戦(マツダ広島)の1点を追う5回裏二死一、二塁、丸を1球で一ゴロに封じた。その後、チームが逆転して白星が転がり込んだ。

 育成投手の初勝利は球団初となった。金本監督も「いくら若手に経験させようと思っても、そこまでの土俵に上がってこないと試せない。そこに上がってきたのが島本ということ」と徐々に評価が高まっている。

 育成時代の背番号126は69に変更になった。「3ケタは恥ずかしいと思うこともあった」と振り返る島本は「ぼくの年俸の何倍も評価されてる人を抑えないと勝てない」と闘争心をむき出しにする。

 真っすぐ、変化球ともキレで勝負するタイプの小さなサウスポー。「三振をとれるボールも分かってきた」と頼もしい。
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