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広島 西川龍馬内野手・三拍子そろう期待株

 



 攻守走に高いレベルで、1年目とは思えない実力を発揮した。西川龍馬は1年目の今季、62試合に出場。打率.294をマークした。交流戦の2試合では三塁でスタメン出場。安打を放つなど、存在感を発揮した。

 大阪出身の22歳。「僕はぼちぼちやりますわ」と普段は大阪人気質を出すが、ひとたびグラウンドに出ると一変する。その姿に将来のカープを背負って立つ選手と期待がかかる。

 入団当初から評価は高かった。身長176センチ体重68キロ。体の線の細さが目立っていたが、シュアな打撃には首脳陣も目を見張っていた。コースに逆らわず右へ、左へ。欠点は打席での積極性が足りなかったことくらい。打撃コーチから積極的に手を出すように指示が出ると「アマチュアではそういうタイプではなくて最初は戸惑いましたが、タイミングを取れるようになってきた」と打撃力も向上。代打成功率も上がり、スーパーサブ的な役割を任されるようになった。

 守備でも本職は遊撃手ながら、三塁や二塁もこなす。「やっぱり最初は難しさがありました」と言いながらも、柔らかいグラブさばきで無難にこなした。やや送球に難があるくらいで、及第点だった。だが西川自身は一貫して「攻守走すべてのバランスで勝負していくタイプの選手」と言ってきた。守備だけでも、打撃だけでも終わるような選手ではない。丸、田中が背負った出世番号「63」も球団の期待の表れだろう。
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