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中日 若松駿太投手・自身とチームの浮上を

 



 これが2年目のジンクスか。昨季プロ初勝利から一気に10勝(4敗)をマークした若松駿太。2年連続2ケタ勝利を狙った今季は7勝8敗。夏場は二軍で過ごした。

「良くないと思っても、試合中に修正できない」

 8月2日の巨人戦(ナゴヤドーム)。4回4失点で降板した。このゲームでは、谷繁前監督が「自分が普通に投げていれば、抑えられるという感覚なんじゃないかな。まだ何年もやっているわけじゃない」と怒りをあらわにした。ベンチに闘争心が伝わってこなかった。

 二軍落ちしても結果がついてこない。降格後のウエスタン・リーグでは2試合で計7回1/3を投げて12失点。シーズン最後に一軍昇格したが、中継ぎ要員。チーム最終戦となった9月28日の巨人戦(東京ドーム)で3イニングを投げて無失点。少しだけ、目の前が明るくなった。

 秋季練習が行われているナゴヤ球場。ブルペン入りする右腕はひたすら右打者の外角低めを狙う。

「やはり、アウトローが基本ですから。速いボールを投げられるわけでもないので、まずはしっかりした真っすぐを投げたいと思います」と話す。速球は140キロ前後。チェンジアップやカーブなどの変化球で打ち取ってきた。秋は、投手の原点となる外角低めへの球威、制球を磨いている。

 チームは19年ぶり最下位に沈んだ。チーム再建の力になるべく、投げ込みを続ける。
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