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阪神 高橋聡文投手・左の大砲キラーぶりを存分に発揮

 



 シーズンをフル回転した高橋聡文が、秋季キャンプを免除されてリハビリトレーニングに努めている。

「しっかりと体のケアをしたいと思っています」

 チームは下位に沈んだが、虎の左腕だけは最後までフル回転した。夏場に向けて上り調子で、FA移籍1年目の54試合登板(3勝1敗、23HP)はチーム最多。ベンチの期待に応えてみせた。

「タイガースファンの声援は励みになりました。甲子園は高校(高岡第一高)時代に目指した特別な場所でもあるし非常に心強かった」

 中日時代の2010年は、セットアッパーとして自己最多63試合に登板して、リーグ優勝に貢献した。その後、左肩の不安もささやかれたが、高橋健在をアピールした形だ。

 今季特に印象的だったのは、DeNAで本塁打、打点の2冠を獲得した左のスラッガー、筒香を完全に抑え込んだことだ。

 高橋にとって最終登板となった9月16日のDeNA戦(甲子園)の6回二死二塁、先発・秋山からバトンを受けたサウスポーは、四番・筒香を高めのスライダーで捕邪飛に打ち取った。

 今シーズンの2人の直接対決は6打数ノーヒット。「うまく攻められたと思います」。CS進出へ向けすさまじいバッティングを見せたDeNAの主砲を封じたのは、来季への大きな収穫につながった。

 苦労人の高橋にとって、阪神2年目はさらにリリーフとしての役割が大きくなる。体を休めたリセット後、再び動き出す。
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