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日本ハム 清水優心捕手・魅惑の大型捕手が正妻奪取へ

 



 着実に存在感が大きくなってきた。今季で高卒2年目の清水優心が貴重な経験を積み、来季を勝負の1年に据えた。10月29日まで日本シリーズに同行し、11月から沖縄・国頭での秋季キャンプに合流した。初体験の頂上決戦では第3の捕手の位置付けだったが、マスクをかぶって出場機会を得た。劇的な瞬間に居合わせたことで野望は膨らんだ。

「来年は正捕手を狙うんだという気持ちでやりたいと思っている」

 大野ら、先輩捕手を標的に定めた。

 堂々と宣言できる資格がある。185センチ、88キロの恵まれた肉体を持つ大型捕手。九州国際大付高からドラフト2位指名をされ、入団時から将来性が期待されていた逸材だった。1年目は同期入団の淺間が脚光を浴びたが、二軍で経験を積むことを球団側は重視。12球団でもトップクラスの強肩と大柄ながら柔らかい身のこなし。身体的な要素がそろっており、配球面を含めた実戦機会を経ることが頭角を現す近道だった。

 今季も二軍で66試合に出場。一軍でも出場は5試合だったが、同行しながら学ぶことも多かった。今季最終戦の9月30日のロッテ戦(札幌ドーム)では、プロ初安打も放った。自らのアピールポイントは「若さですね」とアピール。来季は大野らを脅かす存在になりそうな予兆をつかんだ。大器の魅力にあふれ、明るいキャラクターで投手をけん引する捕手の資質を備える。正妻争いのダークホースから一気に主役の座を狙う。
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