週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

DeNA 国吉佑樹投手・「カッコいいお父さんでいたい」

 



 右腕を鼓舞する妻と長男のエールに、新たに長女の産声が加わった。国吉佑樹は6月27日に第2子となる珠凛(じゅり)ちゃんを授かった。

「17年はしっかり一軍の戦力になりたい」

 一家の大黒柱は悔しさの残る16年を振り返り、自らの気持ちを奮い立たせた。

 育成からはい上がった7年目。16年は一軍登板1試合で新人だった10年以来の未勝利に終わった。唯一の登板は7月10日。珠凛ちゃんへの誕生祝いの絶好機だったが、東京ドームでの巨人戦で1回2/3を4安打4失点で降板。ベンチの期待に応えられなかった。「早い回で降板し、使ってくれた監督やコーチ、また、連戦の中で中継ぎ陣にも負担をかけてしまい、申し訳ない。結果を出せず悔しいのと、自分に腹立たしい」とうなだれた。

 オフは400万円減の推定年俸2000万円でサイン。「課題は制球力。取り組んでいきたい」と話し、17年は「フラットでやりたい。その状況に応じてどちらでもいけるように」と先発・中継ぎにこだわらない姿勢を示した。

 長男の晃誠(こうせい)ちゃんは2歳。「子どもたちが大きくなったときにカッコいいお父さんでいたい。そのときに野球をやっていられるように」と端正なマスクに優しい笑みを浮かべる。国吉には16年限りで現役を引退した三浦の姿が目に焼き付いている。

「三浦さんは、娘さんが大きくなってもずっと現役の姿を見せ続けていた。理想です」

 家族の支えを糧に、17年の飛躍を期す。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング