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オリックス 駿太外野手・信念を貫きレギュラー奪取へ

 



 野球人生、最大のチャンスが到来している。外野の不動のレギュラーだった糸井が、FA権を行使して阪神に移籍。2017年はポジションが一つ空く中で、福良監督の口から必ずと言っていいほど名前が挙がるのが駿太だ。「若い連中が頑張らないと。こんなチャンスは、なかなかない。(若い選手には)絶対レギュラーを取ってほしい」と指揮官が願いを込める筆頭に、2017年で7年目を迎える背番号8がいる。

 16年は苦しいシーズンだった。開幕こそ一軍に滑り込むも、打撃フォームを固めるのに苦戦。出場105試合で1本塁打、9打点、3盗塁、打率.192に終わった。契約更改後の会見では「腹の立つシーズンだった。毎年良いシーズンは送れていないけど、今年は特に思うようにいかなくて、しんどかった」と悔しさを口にした。今までは周囲のさまざまなアドバイスを、素直に聞き過ぎてしまうところがあったが、そんな中で気が付いたのは「言われるたびに変えなくちゃと不安になるけど、まずは続けることが課題」ということ。秋季キャンプからは自分の信念を貫き、吹っ切れたように練習に没頭した。

 成果は早くも出てきている。シーズン後から、新たに取り入れた足のスタンスを広げる打撃フォーム。スイングスピードが上がり、打ったときの感覚が「いいときに近付いている」と話す。打撃の向上はレギュラー奪取への近道。17年で24歳を迎える守備の名手は、最大のチャンスを絶対ものにする。
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