2年目のジンクス打破に動きがとどまることはない。新しい年に向けて
高山俊は「1年間全試合スタメンで出場することを目標にします」と力強く誓いを立てた。
糸井の加入で、外野の勢力図は大きく変化した。福留とともに定位置が固定されているような情報にも、高山が浮つくことはなかった。
「2月のキャンプインから100%でアピールできるように準備するつもりです」
ルーキーイヤーだった2016年シーズンは新人王に輝いた。「一生に1度しかないものだから光栄です」。即戦力の鳴り物入りだったが、その実力をいかんなく発揮できた。
チーム史上新人最多136安打を記録。打率.275ながら、得点圏打率は.377で勝負強さを発揮するなど、新人らしからぬ働きだった。
1年目から順調に滑り出したが、
阪神を代表するような外野手になるには、2年目のジンクスというカベを乗り越えることが必要になってくる。本人も承知の上で、自らテーマを掲げてオフのトレーニングに励んでいる。
「ぼくは三振の多さと、四球の少なさが欠点だと思います。前半戦から積極的にいったけど、シーズンが終わってみれば、そういう傾向にあった。そこを克服したいです」
2年目のプレッシャーも高山本人は「積極性は自分の良いところですが、その中でボールに手が止まれば」と分析。さらにハイレベルな競争にもまれて、自らを高めていく。